3Sep

家族は最小のコミュニティであり、生まれて最初に属するところ。
とても密に接するため、他人には気を使っても、家族にはあまり気を遣わずに接してしまいがちです。そのため感情的なやり取りも生まれやすく、仲が良くもなれば、険悪にもなります。
そして、死別や離婚等で親と一緒にいることができない人もおりますが、人はみな、例外なく父親と母親が存在します。
“血のつながっている親”と「一緒にいない」ことで悲しみに暮れたり、恨んだりすることもありますし、“血のつながらない親”と「一緒にいる」ことで、別の新たな苦しみが生まれることがあります。
結局、親が一緒にいてもいなくても、親から子供へ精神的に強く影響します。
一方で、誰もが体の細胞の一つ一つに、ご両親の遺伝子情報が組み込まれており、その遺伝子情報も祖父母、曾祖父母等々の情報が含まれており脈々と受け継がれてきているものです。
また、霊的にみても同様に、家系で引き継がれているカルマエネルギーがあり、それは遺伝子コードに刻まれています。
つまり、精神的なだけでなく、肉体的、霊的にも親から子供への影響はとてつもなく大きいと言うことです。
母親とのつながり
母親とは実際に胎内でつながっていたこともあり、霊的なレベルでもつながりは強く、とても影響を受けやすいです。
そして、胎内で感じていた母親の波動が一番落ち着く場所なので、母親を強く求める傾向があります。
もし、幼少期にそれが叶わなかった場合は、安心安全な場所を作れないため不安感を強く抱きやすく、他人に心を許せなかったり、必要以上に我慢をしたり、自分の意見を飲み込んでしまいがちです。
また、母親がひどくイライラしたり悲しんだりして不安定なエネルギーを発していると、つながりが強い分、子供はそのエネルギーを感じ取り、子供も不安定な精神状態となります。
知識と経験でまだ理解できないのでそのままを感じ取り、「母親=自分を不安にさせる」と心に刻んでしまうと、後の親子関係に影響してしまいます。
父親とのつながり
昔と今では父親像も大分変わってきていると思います。そして、昔とは異なり父親/母親の役割の境界線は曖昧になってきています。
とは言え、エネルギーレベルでは「家・家族を守る」という意識は変わらずに父親にはあります。しかし、カルマがあると家族から逃げ出したり、逆に家族を雁字搦めにしようとしたりしてしまいます。
特に女の子は父親に対して感じたことは、後に異性関係にも影響してきます。
また母親とのつながりが深い分、もし母親が父親の事を見下した発言をしていると、同調して父親を見下したり、男性を見下したりしてしまいます。
全ての不平不満を親のせいにして、抱えている悩みや現実から逃げてしまっていませんか?
親子の問題は子供の頃から目の前に立ちふさがり、長期間苦しめられる問題です。また、関係を断つことも難しく、未来を想い描いても希望を持ちづらいものです。
しかし、例え恵まれない環境で酷く苦しんでいても、不幸の真ん中に居続けていい理由にはなりません。
「親のせいだから私はこうなんだ!」と抜け出すことを諦めたら、それは自分のせいになってしまいます。待っていても、誰かが全てを解消してくれることは、残念ながらありません。
しかし、子供の頃にはできなかった対応を、大人になった今は取ることができるのではないでしょうか。
積み上げられた負の感情は、酷く傷つき、苦しんできた当然の結果なので、それを咎めたり、否定したりする必要はありません。耐え抜いた自分を誉めてもいいと思います。
しかし、幸せに生きていくこれからの自分を想像したとき、その感情が自分に本当に必要かよく感じてみて下さい。
持ち続けたいですか?
あなたの心を守るためにまだ必要であれば仕方ないです。無理をする必要はありません。もしカルマを解消し、新しい道を歩んでみたいと思えたら手放すタイミングです。
親のせいにし続けることもできますが、自分が変われる機会を潰さないようにしてくださいね。